相場予測する時の分析手法にはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析がある。ここではテクニカル分析について基礎知識も含め説明。
![]() |
相場予測する時の分析手法にはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析がある。ここではテクニカル分析について基礎知識も含め説明。
相場の値動きを予測するには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析という、大きく分けてふたつの分析手法があります。まず両分析手法を簡単に説明しよう。
ファンダメンタルズ分析とは、簡単に言えば経済の基礎的指標に注目し、相場がどう動くかを予測する分析手法のこと。代表的な指標としては、貿易収支、経済成長率、各国の金利、マネーサプライ、物価指数、失業率などがある。ほかにも金融政策に関わる要人の発言や軍事的な動き、企業やファンドの決済需要などが相場を動かす要因になる。
例をを挙げればキリがないが、基本的には金利水準が高くて経済力の大きな国ほど通貨は買われやすくなる。ファンダメンタルズ分析は、その国の変化を注視して相場を分析する手法とイメージするとよいだろう。
ファンダメンタルズ分析対してこのカテゴリーテーマであるテクニカル分析は、通貨の価格そのものに着目し、過去の値動きから将来の値動きを予測する方法。
為替相場を動かす要因は複雑だが、唯一正しい情報と言えるのは過去の為替レート。ある時点の為替レートは、その時のさまざまな変動要因をすべて盛り込んだ結果だからだ。
過去の価格変動結果ははあらゆる情報を数値化した指標であり、数値による客観的な分析ができるのがメリット。 ちなみにテクニカル分析は、さまざまな種類のチャートが用いられるため「チャート分析」と呼ばれることもある。
チャートは過去の値動きを統計的に処理してグラフ化したもので、大きく分けると3つの種類がある。
まず最もよく用いられるのが、「時系列チャート」。代表的な時系列チャートはローソク足で、時間ごとに値がどう動いたかを表している。移動平均線、一目均衡表なども使用頻度が高い。
ふたつ目は、「非時系列チャート」。これは値動きを基準にするもので、外国為替市場ではポイント&フィギュア(P&F)というチャートがよく利用される。
そして3つ目が、相場の変動幅(ボラティリティ)や過熱感などを見る「オシレーター系チャート」だ。なかでもMACD、RSI、RC-、ストキャスティクスなどが人気が高い。ローソク足など時系列チャートと組み合わせて、分析の精度を高めるために使われることが多い。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は分析と言っても、全く違う手法と言える。ファンダメンタルズ分析は今後の相場の大きなトレントを見定めるのに利用し。テクニカル分析は、売買のタイミングを計ったり、ある時点でのレートを予想するのに向いている。
ニュース等で大きな流れを感じながら、普段の運用はテクニカル分析を活用するといった使い分けをおすすめする。