具体例でみる為替差益の仕組み

具体例でみるFXの為替差益の仕組み

ここではFXの為替差益はどのようにうまれるのか、その運用イメージを図を用いて解説します。

為替差益を狙った運用イメージ

1万USドルを運用した場合の運用イメージを図を参考に見てみましょう。

1ドル101円の際に買いポジションを持ち、下図のように為替が動いたと仮定してみます。

USドルの運用例

最初に1ドル101円で円を売ってドルを買い、5日後に101円90銭で売ります。その後1ドル101円20銭になったところでまたドルを買い、3日後に1ドル102円50銭になった時にドルを売りました。この2回の取引で実際の利益はどうなったでしょう。

取引手数料やスプレッド、スワップはFX会社ごとに異なりますが、ここでは仮の数値で計算してみましょう。

    仮定数値
  • 取引証拠金(資金):100,000円(、レバレッジ約10倍に設定し、取引では 1万ドルを運用)
  • 取引手数料:無料
  • USドル買スワップ:60円(1万ドルにつき/1日)
  • USドルスプレッド:2銭
上図Aの取引利益
為替差益
(101.9円-101円)×10,000ドル
9.000円
スワップ
60円×5日
300円
スプレッド
2銭×10,000ドル
-200円
合計  
9,100円
 
上図Bの取引利益
為替差益
(102.5円-101.2円) ×10,000ドル
13,000円
スワップ
60円×3日
180円
スプレッド
2銭×10,000ドル
-200円
合計  
12,980円

上記のように2回の取引でそれぞれ9,100円、12,980円の利益が出ました。このように「安く買って、高く売る」のが為替差益を狙った取引となります。

ちなみに円とドル、円とユーロと言ったように取引する二つの通貨のことを通貨ペアと呼びます。

資金の評価額の推移

FXは投資スタイルを自分で決めてコントロールする投資商品です。 そこで重要な判断基準となるのが為替変動による資金(証拠金)の評価額の推移です。

たとえば

実際に評価額はどのくらい上下するのでしょうか・・・

2008年6月の1ヶ月のUSドルの始値(1日の始まりの価格)を基準に、USドルを証拠金25,000円で1万ドルを運用(取引)したと仮定して評価額を計算してみました。

  • 取引証拠金(資金):25,000円
  • 取引単位 1万ドル(レバレッジ約42倍※現在は25倍が最高)
  • USドル買スワップ:60円(1万ドルにつき/1日)
  • USドルスプレッド:2銭

証拠金評価額は次のようにして計算できます。 証拠金評価額 = 証拠金額 + 為替差益 +(スワップポイント×取引日数) 注)証拠金評価額の推移を見るため、ここではスプレッドは計算していません。

資金の評価額推移

上の図でおわかりのように1ヶ月の間で、25,000円の資金の評価額が14,380円~52,720円まで変動し、その差は38,340円にもなります。最も低い時には資金が57%まで減少しています。反対に最も高い時に決済すれば資金は210%に増えることになります。

これはレバレッジ42倍で運用した例ですので、比較的短期の運用に向いたモデルといえます。損益を小さくおさえたい場合や長期でスワップ重視なら低いレバレッジで小さな利益をコツコツと積み重ねるもの良い方法です。

このように、どのタイミングで決済するのか、損益はどの程度までを許容範囲とするのか…を自分でコントロールしながら運用できるのがFX(外国為替証拠金取引)です。この運用例からみてもFXは融通性と投資効率の高い投資商品といえるでしょう。

但し、FXは必ずしも利益が出るとは限りません。損失のリスクもありますので、いきなり大きな利益を狙って資金に対して無理なレバレッジを設定したり、ポジションの評価額を把握しないで放置したりしないよう、少しずつ運用しましょう。

おすすめのFX
DMM FX
DMM FX- DMM.com証券

業界屈指の狭いスプレッドで人気の口座。
初心者~経験者まで満足の多機能な取引ツール。
取引条件・信頼・使いやすさの3拍子がそろったFX口座
DMM FXの詳細はこちら

メニューを閉じる目的別に比較

メニューを閉じる条件で比較

メニューを閉じる システムトレード

メニューを閉じる OS/モバイルで選ぶFX口座

メニューを閉じるくりっく365

メニューを開くFX応用編