投資の基本は「安く買って高く売る」ですが、FXの為替差益も同じです。 1ドル100円なら10万円の資金は1000ドルに相当し、1ドルあたり5円の値上がりで5,000円の差益が、反対に5円の値下がりで5,000円の損失が出ます。
ただし、実際に外貨を買うわけではなく「証拠金(保証金)」を担保として、外貨を「買う約束」「売る約束」をFX会社と取り交わすことで取引が成立します。これが「外国為替証拠金取引」の基本です。
証拠金取引ですから、証拠金(資金)を担保にして資金の額面の数倍の取引をすることで投資効率を上げることができます。これがFXのレバレッジというしくみです。 1ドル100円なら10倍のレバレッジで1万ドル(100万円相当)の取引となり、1ドルあたり5円の値上がりで5万円の差益が、5円の値下がりで5万円の損失が出ます。 FXでは、レバレッジをそれぞれの取引に対して自由に設定できるため、投資家自身がきめ細かなリスクとリターンのコントロールをすることができるのです。
FXでは、為替差益以外に外貨預金並みの金利を毎日受取ることができます。金利の安い通貨で金利の高い通貨を「買う」と、その金利差がスワップポイントとしてポジション(取引)を決済するまで毎日支払われるのです。1万ドルにつき1日あたり豪ドルなら70~80円程度のスワップを受取ることができます。
取引手数料やスワップはFX会社ごとに異なりますので、ここでは仮の数値で計算してみましょう。
- 取引証拠金(資金):25,000円(取引単位 1万ドル、レバレッジ約42倍)
- 取引手数料:無料
- USドル買スワップ:60円(1万ドルにつき/1日)
- USドルスプレッド:2銭
FXは投資スタイルを自分でコントロールできる
FXは投資スタイルを自分で決めてコントロールする資産運用方法です。 その判断基準となるのが為替変動による資金(証拠金)の評価額の推移です。
実際に評価額はどのくらい上下するのでしょうか・・・
2008年6月の1ヶ月のUSドルの始値(1日の始まりの価格)を基準に、USドルを証拠金25,000円で1万ドルを運用(取引)したと仮定して評価額を計算してみました。
- 取引証拠金(資金):25,000円(取引単位 1万ドル、レバレッジ約42倍)
- USドル買スワップ:60円(1万ドルにつき/1日)
- USドルスプレッド:2銭
証拠金評価額は次のようにして計算できます。 証拠金評価額 = 証拠金額 + 為替差益 +(スワップポイント×取引日数) 注)証拠金評価額の推移を見るため、ここではスプレッドは計算していません。
上の図でおわかりのように1ヶ月の間で、25,000円の資金の評価額が14,380円~52,720円まで変動し、その差は38,340円にもなります。最も低い時には資金が57%まで減少しています。反対に最も高い時に決済すれば資金は210%に増えることになります。 これはレバレッジ42倍で運用した例ですので、比較的短期の運用に向いたモデルといえます。損益を小さくおさえたい場合や長期でスワップ重視なら低いレバレッジで小さな利益をコツコツと積み重ねるもの良い方法です。
このように、どのタイミングで決済するのか、損益はどの程度までを許容範囲とするのか…を自分でコントロールしながら運用できるのがFX(外国為替証拠金取引)です。 資金に対して無理なレバレッジを設定したり、ポジションの評価額を把握しないで放置したりしなければ、FX(外国為替証拠金取引)は融通性と投資効率の高い優れた投資方法といえるでしょう。