テクニカル分析は、売買タイミングを計るのに役立つが、その売買タイミングの長さは、投資スタイルによって大きく異なる。
たとえば、昼休み等に取引をする超短期のトレードであれば、売買のタイミングは、ほんの一瞬ということもある。逆に1年以上、ポジションを保有する長期のトレードなら、売買タイミングは数日から数週間にわたることも珍しくない。
したがってテクニカル分析は、チャートの時間軸を自分の投資スタイルに合わせて行うのが鉄則。
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テクニカル分析は、売買タイミングを計るのに役立つが、その売買タイミングの長さは、投資スタイルによって大きく異なる。
たとえば、昼休み等に取引をする超短期のトレードであれば、売買のタイミングは、ほんの一瞬ということもある。逆に1年以上、ポジションを保有する長期のトレードなら、売買タイミングは数日から数週間にわたることも珍しくない。
したがってテクニカル分析は、チャートの時間軸を自分の投資スタイルに合わせて行うのが鉄則。
超短期の売買や、小さな値動きを狙って売買を繰り返す(スキャルピング)タイプのトレーダーは、T-CKや1分足、5分足といった短い時系列単位のチャートを用いてテクニカル分析を行う。相場の方向性は30分足や1時間足でチェックする。週足や月足など長いスパンのチャートは一切見ないという人も多い
スキャルピングよりもう少しゆったり構えてトレードする人は、15分足や30分足をおもに用いる。相場トレントをつかむには1時間足や日足が使われる。
数日から1週間にわたってポジションを持つスイングトレードやウィークトレードでは、1時間足や日足、週足を多用する。売買のタイミングをピンポイントでつかみたいときには、15分足や30分足も利用する。
ポジショントレードや長期保有の場合は、いかに大きな利幅を得られるかがポイントになる。 このため週足や月足といった長いスパンのチャートを分析し、大きな転換点を見極める必要がある。ファンダメンタルズ分析の重要度も増し、長期的な視点で通貨の強さを見極める目が必要になってくる。
トレードのスタイルとチャートの時系列単位の関係を簡単に説明したが、自分に合う時系列単位を見つけることが大切だ。 ちなみにFXプライム byGMOが提供するチャートツールでは、最小単位のT‐CK、7種類の分足、4種類の時間足、日足、週足、月足の15時系列単位を自由にカスタマイズできる。もちろん複数の単位のチャートを同時に表示させることも可能だ。
日足チャートしか見ていない人と、時間足しか見ていない人では、おのずから相場観が変わってくるのは当然だ。それゆえ、気分によって毎回、異なる時系列のチャートを見だのでは、相場の動きを肌で感じ取るのが難しくなる。
投資家がよく犯しがちな過ちが、あらかじめ自分の導き出したい相場予測があり、その予測に適合するようにチャートを探してくるという行為だ。 たとえば、「今後、トレントは下降に転じる」と予想したときに、下の1時間足のチャートとともに、日足のチャートを見ておきながら、自分の予測にそぐわない日足チャートを判断材料に加えないという行易をすることだ。
時系列単位を変えれば、見かけ上は上昇トレントにも下降トレントにもすることができる。ある時系列単位を使うと決めたら、そのチャートをウォッチし続けなければ、チャートから得られる情報に連続性がなくなってしまう。
たとえ同じ期間のチャートでも、1本のローソク足の期間が異なれば、チャート全体の表情は、まったく違ったものになると意識したほうが無難だろう。
自分のトレードスタイルにあったローソク足を選び、一度決めたら安易に浮気せず、使い続けることが相場観を養うコツだ。
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