ＦＸ取引に新たな規制

2013/5/31

金融庁と金融先物取引業協会がＦＸ取引に新たな規制を導入すると発表されました。年内には様々な新規制がスタートしそうですが、より投資家保護の目的となるようです。

特に約定に関する是正は投資家には嬉ニュースですね。

今回の規制のメインとなるのは「投資家に不利な価格で売買が成立する約定システムを是正」すること。

株式と比べ値動きが激しい外国為替市場（ＦＸ）では、注文から取引成立までに為替レートが動くことがよくありますが、一部のＦＸ会社は投資家に不利な価格だけで取引を成立させ、収益を稼いでいるとの懸念があっりました。

新しく導入される規制では、約定時のズレ事態は認めるが、投資家にとって有利なレートの場合でも取引が成立するよう義務が課されます。従わない場合は最大１億円の過怠金を課されることとなります。

また５分以内など超短期の価格変動を予想する取引（バイナリーオプションなど）も年内にも禁止となります。

新規制を守らない業者は業務改善命令の対象になることとなります。

バイナリーオプションは超短期の相場予想が人気を集め、投機性の高さを懸念する声が上がっていました。年内にも金融庁は内閣府令を改正。予想対象取引時間を最短２時間先とするようです。

自動取り引きを提供するFX会社に対する監視強化も発表されました。
コンピューターのプログラムによる自動取り引きの使用は、2～3年前から増加し、使用する投資者が何万人と言われますが、システムが問題を起こした時に、投資者は大きな損失を被るかもしれない点が指摘されました。
金融庁は今後、FX会社に投資助言業の登録を呼びかけ金融商品取引法に基づく専任担当者を置くなど体制整備を求めることになります。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS3004H_Q3A530C1EE8000/